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旅ゆけば・・・

ASO ROUND TRAIL ~阿蘇の国へ~

仲西 淳

 山登りをされている方ならご存知の方も多いと思うが、ハイキングや登山と違い山野を駆け巡るスポーツ「トレイルランニング」は近年人気を集めているスポーツ。村おこし、地域活性化、震災復興などを掲げ、日本各地で大会が行われている。国内では10数キロから約160キロ(100マイル)が開催、本場ヨーロッパでは250キロなどのロングトレイルの大会も人気がある。

 熊本地震以降、落ち込んだ観光客の新たな集客方法、地域活性化の新たなツールとして、5月12~13日にかけて開催された「第2回ASOROUNDTRAIL」という阿蘇山の外輪山を駆け巡る109キロの大会に参加してきた。

 被災地に光明をもたらす可能性を秘めた大会として、世界最大級のカルデラ、壮大な阿蘇の風景をハーフ(約43キロ)も含め全国・海外から約900名が参加。12日朝7時、くまモンが応援に駆けつけスタート。快晴の中、山を登りきるとそこは別世界、青い空に見渡す限り山が連なり、眼下には阿蘇のまちなみ、走ることを忘れ見とれてしまう絶景の連続。しかし、山岳部では地震の影響で巨岩が散乱している箇所を乗り越えたり、削り取られた山肌など痛々しい景色も広がっていた。

 6カ所のエイドステーション(補給地点)では、飲料の他に地域の特産物を振る舞ってくれるなどの楽しみもあった。同じ目標を持っている者どうしの新たな出会いがあり、途中から一緒になった鹿児島、熊本、宮崎、大阪の4人で無事ゴール。初のロングトレイル109キロを24時間23分20秒で完走した。

 スタートは快晴、日中は夏日を感じさせる暑さ、真夜中から天候の変化で雨が降るなどコンディションの変化が大きく、過酷な大会ではあった。しかし、震災復興の思いが込められた大会運営、ボランティア、地元のあたたかい応援、そして広大な景色をもう一度見てみたいなど、来年も参加してみたい気持ちになったのは、私一人ではないと思う。


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