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旅ゆけば

都市を訪ねる(1)

平峯 悠

 長年都市計画に携わってきたが、全国の都市を知ることも仕事の一部と考え、これまで多くの都市を訪れるよう努めてきた。古くは職場旅行や研修に始まり、日本百名山登山やゴルフ、個人的な旅行の機会を利用し都市探訪を続けている。

 現在平成の大合併により都市の数は約790市となっているが、私が基にしている昭和60年合併時の670市の内、訪れたのは約272市約40%である。関東は163市、九州は98市もあるのに訪れたのは合わせて僅か33市、14%に過ぎない。関東は霞が関参りが多く、九州は百名山が5座と少ないこともあって訪問数は少ない。

 訪ねるというのは、少なくとも半日以上は留まりその都市を語ることができることが条件である。①駅に降り立ち、②主要な施設を観光案内等で確認、③公共交通機関特にコミュニティーバスのダイヤを調べ、④1~2時間バスを乗り継ぎ、⑤あとは車でなく歩いてみて回るというのを原則にしている。

 670市のうち北海道や沖縄を除くと約4割は城下町出身、その他は門前・宿場町、寺内町あるいは工業・住宅都市など本来多様である。しかし多くの場合、駅の改札を出るとマニュアル通りの駅前広場と殺風景な道路が目に付き、国主導と補助金による画一化が進んでいるようだ。しかしまだまだ都市独自の良さは残されている。

 今回は「旅行けば…」企画のイントロとし、以後“遠野市”“松江市”“津山市”など、素晴らしい都市景観を順次紹介していきたい。


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