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剣道台湾遠征録&台湾まちづくり雑感

松島 清

 今年4月8日~12日にかけて、初めての剣道海外遠征で台湾を訪問した。今回は大阪剣道同好会21名の一員としての参加であった。訪台の最大の目的は高雄で開催される国際都市剣道文化交流大会&東日本大震災復興祈念剣道大会への参加(右の写真)であった。この大会は日本側から約100名、台湾他から約150名が参加して行われた。初めて台湾剣道を体験した結果、剣道の基本「体を運んで面を打つ」を実行出来ている方は一握りで、大半の方は「小手を拾う剣道」で、お国柄が出ているのかもしれないが、改めて「指導の大切さ」を痛感させられた次第です。

◆交剣知愛

交剣知愛 試合は個人戦と団体戦があり、小職は両方に参加したものの、個人戦はあっけなく1回戦で敗退、団体戦は2回戦に進出したおかげで、日本では経験する機会のない八段(日本人)との試合を経験できた。当然試合は簡単に敗戦したが…。今回個人戦で対戦した羅さんは、台湾六段で見かけはもっさりしていて、これは勝てるかもと甘い気持ちで試合に臨んだが、あっさり小手を取られて敗戦。大会後には武徳殿の前庭で盛大な歓迎式典&パーティーが催された(日本側100人、台湾他300人)。羅さんには翌日の台北での稽古もお相手頂いた。合わせてその後の懇親会でも小職の隣に着席頂き楽しく歓談することが出来た(写真 左の方)。またその際には、お土産として道場ゆかりのTシャツをプレゼントして頂いた次第で、とても思い出深い台湾遠征となった。

 小職は間もなく63歳になりますが、剣道を再開して丁度10年、お蔭様で剣道を通じて人生の面白味をこんなにじっくり味わわせて貰って良いのかと思える位、年齢・性別・経歴・段位に関係なく剣道を愛する仲間との親交がどんどん広まり、深まり、「正直嵌りこんでしまった」という状況です。古くから剣道家が言っている「交剣知愛」を正しく実践させて頂いている今日この頃です。今後も健康に留意し生涯剣道を目指したいと思います。

◆先達の先見性・実行力を見る

 ところで今回の剣道台湾遠征の行程で見たり利用した、数多くのインフラ(都市計画)や建築物(八田輿一氏が造り上げた烏山頂ダムによって灌漑された広大な農地、総統府=旧総督府、高雄・台北の都市計画道路、高雄の武徳殿等々)は、戦前の日本統治時代のものであり、今もまちづくりの骨格として有効に活かされている実情を体験すると、先達の先見性や実行力は現代でも十分見習うべき点が多いと思われた。また、これらの過去の成果が今もなお活かされている背景には、台湾の人々の親日感が大きく影響していることも否めない事実であると実感した遠征でもありました。


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