読者の声

●「潮騒」最新号に寄せる

 最近号(2013年秋号)におきましては、対立の深まる隣国との国境近くの島々の訪問や古代の遺跡を紹介するなど、古くて新しい情報を与えてくださいました。

 メンバーズスクエアでは、リニア中央新幹線を議題とし、その中に北陸新幹線の2015年福井までの完成について触れられており、これにより東京と北陸は日帰り圏となりますが、大阪~敦賀間はルートも決まらず、完成はいつのことか分かりません。一部敦賀~米原間は狭軌線の併用を考えているようです。少なくとも北陸は関西圏の一部と考えられてきました。それは人的交流も物流も文化の上でもそうでした。西日本から瀬戸内海を運河のように運ばれた物資は大阪港に陸揚げされ、東海道線と北陸線を使って北陸に直送されていました。北陸の人は関西弁を使い、北陸の文化は京都や大阪の文化と密接な関係があります。だから北陸と大阪を結ぶ新幹線建設は急務です。

 いま敦賀・大阪間のルートとして3案考えられているようですが、敦賀・米原ルートは直結される東海道新幹線が満杯状態で、その複々線化の必要があるため、かえってコスト高となる。第2案に湖西線利用もありますが、それよりも現在建設中の高速道路舞鶴道沿いはいかがでしょうか。小浜を通過して若狭開発にもつながり、舞鶴、亀岡、千里、新大阪、梅田、から関西新空港のほうへ貫けてはどうでしょうか。皆様方のご意見をお伺いします。

 次に原子力発電についての意見がありました。この問題は最初から土木屋は無視されていたように思います。しかし、我が国で最初に原子炉を持ったのは土木工学科だったことは忘れられたようです。私の学生時代には原子炉工学の教授がおられました。そして原発事故のあったとき、土木屋だった元閣僚が東電の敷地を連続地中壁で囲ったらと言ったのに、全く無視されたという話を聞きましたが、今になって汚染地下水流出防止に凍結工法を用いたらという話を聞くと、土木屋の意見は無視されて、場当たり的なことばかり考えているとしか思えません。

 今度の東日本大震災の一連の事故を見ていると、建設、電気、機械の業界や学会が協力し合う体制ではなかったのではないでしょうか。特に原発については土木屋、建築屋の意見は、ほとんど聞き入れられなかったのではないでしょうか。        (MM生)