読者の

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■ 日本人のDNA{義」は失われつつあるのか

  決められない政党政治、震災ガレキの受け入れ拒否、国歌斉唱、国旗掲揚の拒否、公務員の刺青容認、逆ギレ犯罪の増加など日本全体がおかしくなっている。「敵に塩を送る」武士道はどこにいったか。権利のみを主張し同胞義務を果たさない。被災地で己を捨て地域のために取り組んだ消防団、消防署員、警察署員、自衛隊、医師等の活動は日本人の同胞の絆として海外からも大きく評価されているのに。震災ガレキを2〜3年で地元で処理すればコストが安いとの主張。短期間の大規模な焼却場新設がコスト安なのか。焼却灰の処分地にも限界がある。放射線量が規制値以下に管理されたガレキ処理を同胞として分かち合うことを何故、拒むのか。

  一部の教職員は子供たちにオリンピックでも起立するな、歌うなという教育を押し付けるのか。公務員の義務は奉仕であり善良な市民に嫌悪感を与える刺青を何故、職場でも黙認するのか。実力阻止を試みる反対派、モンスターペアレンツの行動も権利を主張しても義務を果たさない教育から生まれたのではないか。

  日本人の崇高なDNAは「義」ではなかったのか。「義」をバラせば、「我、美しく」生きると解釈できる。義には仁義、信義、忠義と展開される。権利のみを主張する社会風潮が逆ギレする若者を生み出したのではないか。地域デザイン研究会はこの風潮の中で何を果たすべきか。(H.I)

■ 27thシングル選抜総選挙

  この時期の国民的行事になってしまった表記選挙が終わった。本年の第1位は10万票余りを獲得した大島優子さん。2位は渡辺麻友さん。3位は柏木由紀さんと決定。16位までが27枚目のシングル曲を歌う権利を得た。このような選挙制度となってまだ4年目だというのに全国いや国際的な参加者(正確に言うと投票総数)は138万人余、我が国の総選挙より迫力がある。全国紙の2面見開きに告知広告が出たり、開票後には顔写真つきで記事となったり、TV中継が入ったり、ものすごい盛り上がりである。私の周辺のおじさんの中にも娘にヒット曲を聞き出し、CDを買い求め投票権を得た強者も現れた。

  この馬鹿騒ぎは何だ!

  しかし、この行事には既知感がある。そう、アメリカや韓国の大統領選挙に先立つ党の候補者指名の予備選挙である。マスコミやネットを活用した候補者の主張や討論と寄付の有無による国民の選挙への参加が候補者との一体感を生み、選挙を盛り上げる。

  日本では様々な法律や慣習、さらにはネット社会についていけない候補者の既得権益が新しい選挙の在り方を変えるのを阻害し、その結果が国民の声を反映しない談合政治家が幅を利かすことになっている。国民の血税から捻出され、本来は特定の政治献金を行う者の利益を代表する行動を防ぐために導入された政党交付金制度は、政党に属していることによって交付金の配分を得ることが目的化し、明らかな政策の違いを持つ党内野党が離脱することさえしない状況を作り出している。選挙制度の改革と称するたかが定数の削減は党利党略に振り回され、違憲状態が指摘されているにも関わらず結論が出ない。

  その結果、ますます国民(とりわけ将来の損得に大きな関わりを持つ若者)の政治離れを招いているのではないか。先ほどのAKB選挙のような民間で行われている模擬選挙や、アメリカの予備選挙にみられるような直接の民意を反映できるような選挙制度そのものの改革こそが、いま求められているのではないかと思う。(S.Y)


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